歯科診療の再生療法にはいくつか種類がございます。
歯周病に着目した再生療法を紹介します。
歯周組織再生療法とは？
歯周再生療法は、歯周組織の再生を促進する治療方法です。歯周組織は歯を支える組織であり、歯茎、歯槽骨、セメント質、歯根膜などが含まれます。歯周病(歯肉炎や歯周炎など)の疾患により、歯周組織が破壊されることがあります。歯周再生療法は、破壊された歯周組織を再生させることを目的としています。
一般的な歯周病治療では、歯周ポケットの掃除や歯石の除去などが行われますが、歯周再生療法では、破壊された組織を再生するための手法が用いられます。
具体的な歯周再生療法の手法には、以下のようなものがあります
歯周組織再生剤の使用
再生を促進するために、特殊な薬剤などのバイオマテリアルが歯周ポケット内に投与されます。
骨移植や膜の使用
破壊された歯槽骨や歯周組織を再生するために、骨移植や膜が使用されることがあります。
手術的な処置
必要に応じて、歯周組織の再生を促進するための手術が行われる場合もあります。
歯周再生療法は、歯周組織の再生を通じて歯を健康に保ち、歯周病の進行を抑えることを目指します。
個々の症状や状態に基づいて、 歯科医師が最適な歯周再生療法のプランを提案します。
歯周組織再生療法の
メリット・デメリット
メリット
歯を抜かずに残せる可能性がある
歯周病の進行によって抜歯が必要とされるような状態でも、歯周組織を再生することで歯を残せる可能性があります（ただし、症状や状態には個人差があるため、必ずしも回避できるとは限りません）。
骨や歯ぐきが再生する
歯を支える骨が再生することで、歯のぐらつきが改善され、噛む力を回復できる可能性があります。歯周ポケットも浅くなり、清掃しやすくなるなど、日常のケアがしやすくなることも期待されます。
歯周病の進行を抑制できる
治療によって歯周病の原因となる深い歯周ポケットを減らすことで、進行を食い止め、再発リスクも軽減されます。
デメリット
すべての症例で効果が出るわけではない
再生療法は万能ではなく、骨が広範囲に失われている場合や、喫煙習慣がある方では効果が出にくいこともあります。
また、歯周病になる前の完全な状態に戻すことはできません。
適応に制限がある場合がある
一部の再生材料や薬剤には細胞の増殖を促進する働きがあるため、がんの既往歴がある方には使用が制限されることがあります。
医師との十分な相談が必要です。
リグロスによる
歯周組織再生療法
「リグロス」は歯周病治療に使われる薬剤で、もともとはやけどの治療に用いられる成分を応用して2001年に開発されました。主成分の「bFGF」（トラフェルミン）は、骨や筋肉の細胞を増やし分化させるだけでなく、新しい血管を作り出す働きがあります。これにより、歯周組織への栄養供給が促進され、失われた歯周組織の再生を助けます。リグロスは歯周組織が大きく損なわれた場合に使用され、歯周病の進行を抑えながら組織の回復を目指す治療法です。
骨移植
骨移植というと、インプラント治療の際に用いるというイメージがある患者様もいらっしゃるかと思いますが、実は歯周組織再生にも適用できます。
骨移植のメリット
失われた骨の部分に別箇所から採取した骨や血液を移植するため、アレルギーなどの心配がありません。
骨移植のデメリット
移植した骨が馴染んだかチェックのための来院が必要になります。
再生療法なら
当院にお任せください
荻窪ツイン歯科・矯正歯科では最新の再生療法を用いて、患者様の歯や歯周組織の再生をサポートしています。再生療法は、自然な歯や組織を保持することを目指し、患部の再生を促進する画期的な治療法です。
当院の専門チームは、高度な技術と豊富な経験を持ち、再生療法による効果的な治療を提供しています。患者様の個別の状況に合わせた最適な再生療法プランを作成し、快適で持続的な結果をお届けします。お口の健康と美しさを取り戻すために、ぜひ当院の再生療法をご検討ください。ご相談や予約については、お気軽にお問い合わせください。