インハウスアライナーとは
インハウスアライナーとは、歯科医院内で製作するマウスピース型の矯正装置のことです。
口腔内スキャナーで取得した歯型のデータをもとに、専用ソフトで歯の移動を設計し、3Dプリンターで段階的に動かした模型を作製。その模型に熱可塑性樹脂シートを加圧成形してマウスピースを作ります。
当院では、矯正治療に関する専門知識と経験を持つ歯科医師が、設計から管理まで責任を持って担当しています。見た目の美しさだけでなく、噛み合わせや機能性にも十分に配慮し、患者様一人ひとりに合った的確な治療計画をご提案します。
院内で製作を行うことで、治療のスピードや調整の自由度が高く、急な変更にも柔軟に対応可能です。透明で目立ちにくく、取り外しもできるため、日常生活への負担が少なく、安心して治療を進めていただけます。
このような方におすすめです
- 痛みの少ない矯正治療を希望されている方
- 目立ちにくい装置で矯正したい方
- スムーズに矯正治療をスタートさせたい方
インハウスアライナーの特徴
形状記憶機能で快適に
当院が採用しているインハウスアライナーは、形状記憶機能を備えたマウスピース型矯正装置です。約60度のお湯に浸すことで一時的に柔らかくなり、温度が下がると元の形状に戻り、矯正力をしっかりと発揮します。この形状記憶機能によって装着時の違和感や痛みをやわらげることができます。
高精度設計でスムーズな歯の移動を実現
従来のマウスピースに比べ、インハウスアライナーは設計精度が高く、歯を動かす力もしっかりとコントロールされています。短期間で効率よく歯を移動させることが可能になり、より良好な治療結果が期待できます。患者様お一人おひとりに合わせたオーダーメイド設計で、最適な矯正プランをご提案いたします。
煮沸消毒が可能で衛生的
お口の中に装着するマウスピースだからこそ、衛生管理はとても大切です。
当院のインハウスアライナーは耐熱素材を使用しており、ご自宅で煮沸消毒が可能です。毎日のお手入れも簡単で、常に清潔な状態で安心して使用できます。
一方、インビザラインは耐熱性がないため煮沸消毒はできず、清潔に保つには専用の洗浄剤や水洗いが必要です。
その点、インハウスアライナーなら自宅で手軽に衛生管理できるため、毎日安心して装着できます。
院内製作でスピーディーに治療開始
当院では、カウンセリングからマウスピースの設計・製作までをすべて院内で完結します。外部への依頼が不要なため、短期間で治療をスタートすることができます。
インハウスアライナーのメリット・デメリット
インハウスアライナーのメリット
治療のスタートが早い
インビザラインの場合、アメリカの工場でマウスピースを作製する関係上、手元に届くまで通常1～2ヶ月を要します。これに対してインハウスアライナーは、院内で設計・製作を行うため、インビザラインに比べて早くマウスピースが完成します。
柔軟に歯の動きをコントロール
インビザラインは全てのマウスピースを治療前に一括作製する仕組みのため、わずかな誤差でも再作成が必要になる場合があります。インハウスアライナーでは、毎回の診察ごとに歯型をスキャンし、その時点の歯の位置に合わせてマウスピースを作製するため、細かい歯の動きにも柔軟に対応できます。
痛みが少ない
当院のインハウスアライナーは、形状記憶機能を備えた素材を使用しています。約60度のお湯で一時的に柔らかくなり、装着時の違和感を軽減。冷えると元の形に戻り、しっかりと矯正力を発揮します。痛みに配慮しながら、快適に治療を続けられるマウスピース矯正です。
インハウスアライナーのデメリット
対応できる症例が限られる
インハウスアライナーは、主に歯を大きく動かす必要のない軽度な歯並びの乱れに適しています。抜歯を伴う複雑な症例では、ワイヤー矯正の併用やインビザラインなど他の矯正方法を選択することになる場合があります。
インハウスアライナー矯正の流れ
1カウンセリング・ご相談
まずは現在のお悩みやご希望を丁寧にお伺いします。インハウスアライナー治療の特徴やメリット・デメリット、治療費用、お支払い方法まで詳しくご説明いたします。どんな小さな疑問でもお気軽にご相談ください。
2精密検査・診断
CT・パノラマ・セファロの3種類のレントゲン撮影、お口の中や歯並びのお写真撮影、口腔内スキャナーによる歯型採取を行います。さらに、院長が歯や噛み合わせ、顎関節の状態まで細かく確認します。検査結果はその場でご確認いただき、インハウスアライナーでの治療が適応可能かどうか、治療内容や期間についても詳しくご説明します。
3治療シミュレーション
スキャンデータをもとに歯の動き方や治療後の歯並びをシミュレーションで確認していただきます。
4アライナー作製・お渡し
治療内容にご納得いただけましたら、必要な枚数分のマウスピースを院内で作製します。早ければ翌日以降にお渡しできます。
5アライナーの装着・定期的な交換
アライナーが完成したら、いよいよ治療の開始です。食事や歯みがきのときは取り外せますが、それ以外の時間はしっかり装着することが大切です。
治療中は定期的に通院していただき、歯の動きやアライナーがきちんと合っているかを確認します。
6治療終了・保定期間
矯正治療が終わった後も、歯の位置を安定させるために、リテーナー（保定装置）の装着が必要です。また、歯並びがしっかり安定しているかを確認するために、定期的な通院も続けていただきます。必要に応じて、追加の調整を行うこともあります。