小児矯正
小児矯正は、顎の発育段階である子どもの頃に行う矯正治療です。顎の成長をコントロールすることで、少ない負担で歯がきれいに並ぶスペースを確保できます。大人になってから永久歯がきれいに並ぶようになり、矯正治療が必要になったとしても治療期間が短くなります。また、抜歯が必要な大がかりな矯正治療も行わずに済むため、お子さまの歯を1本でも多く残すことに繋がります。
子どものうちから矯正するメリット
仕上りが良い
顎の成長をコントロールすることで、大人になってから行う矯正治療と比べて良く仕上がります。
適切な噛み合わせになるように促せる
乳歯を抜歯するタイミングをコントロールして、悪い歯並びになる原因を取り除き、適切な噛み合わせになるように促せます。
顎が大きく変形する事態を防げる
噛み合わせが悪い状態を放置すると、顎の変形が悪化するケースがあります。顎の成長段階で矯正治療を受けると、噛み合わせのバランスが良い状態へと改善できる可能性が高まります。
手術が不要になる可能性がある
歯の傾きが原因の受け口を放置すると、顎の成長が終わる頃には顎のずれが大きくなっているはずです。そうなれば、顎の手術と矯正治療を併用する必要があります。顎の成長段階で矯正治療を始めれば、手術が不要になる可能性が高まります。
抜歯が不要になる可能性が高まる
顎を広げたり顎の正しい成長を促したりすると、大人になってからの矯正治療で抜歯が不要になる可能性が高まります。たとえば、大人になってから矯正治療を受ける際に2~4本の抜歯が必要になるケースで、子どもの頃に矯正治療を受けることで、非抜歯での矯正ができるようになります。
矯正期間が短くなる
小児矯正で歯並びを整えることで、大人になってからの矯正治療の期間を短縮できます。
歯や顎への負担を減らせる
歯の生え変わり時期の嚙み合わせのトラブルが原因で歯がすり減ったり顎に負担がかかったりする事態を防げます。
健全な精神発達を促せる
早めに矯正治療を受けることで、思春期にコンプレックスを抱える事態を防げる可能性が高まります。その結果、健全な精神発達を促すことができます。
小児矯正装置の種類
プレート(拡大床)
拡大床は、装置中央に付属するスクリューを回して、顎に力をかけて広げる矯正装置です。装着時間の目安は1日12~15時間のため、学校から帰宅後、翌朝まで装着するイメージとなります。
急速拡大装置
急速拡大装置とは、上顎を大きくする矯正装置です。小臼歯と大臼歯にバンドと呼ばれる輪っかを取り付けて、上顎に固定します。そして、装置中央に付属するスクリューを回すことで顎に力をかけて、拡大していきます。
ムーシールド
ムーシールドは、舌や口の周りの筋肉のバランスを整えるマウスピース型の矯正装置です。3~4歳の受け口のお子さまに使用します。また、着用するのは就寝中のみですので、矯正装置が目立って気になることはありません。
小児のマウスピース矯正(インビザラインファースト)
インビザライン・ファーストは、乳歯と永久歯が混合している時期に使用して、顎の成長を促しながら歯並びを整えるマウスピース型の矯正装置です。使用することで大人になってからの矯正治療が不要になったり、抜歯せずに矯正できるようになったりします。
まずはご相談ください
当院では、2期治療の正確性を高めるために、小学校低学年から1期治療を行うことを推奨しております。早期に矯正することで、大人になってからの矯正が不要になったり、治療期間が短くなったりします。子どもの歯並びが気になる親御さまは、お早めにご相談ください。
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