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2021.02.01

睡眠中だけじゃない!歯ぎしり食いしばり

歯ぎしりや食いしばりをすると顎が痛くなったり歯が削れてしまったり歯周病が悪化するなど、お口の中への影響が多く見られます。その歯ぎしりや食いしばりは主に睡眠中にするイメージがありませんか?実は、起きて活動している間にも歯ぎしりなどをしているのです。

💤睡眠時

⚫︎睡眠中、重力の影響で下顎は下方へ落ち込み、やや口があいた状態が保たれる。しかし、睡眠の深さの変化などにより筋が緊張して下顎の運動が生じることがある。
⚫︎60%の人に睡眠中1時間に2回程度の咀嚼をしているような運動が生じる。この運動の40%に歯ぎしり音が伴う。音がしない歯ぎしり、食いしばりもあるということ。
⚫︎原因は明らかになっていないことが多いが、遺伝的要因が強いとも言われ、それ以外にもストレスや睡眠時無呼吸など様々な因子が関与していると考えられる。
⚫︎対応としては睡眠中にマウスピースの装着をすることや、ストレス軽減、睡眠時無呼吸症候群の治療などがある。

👀覚醒時

⚫︎食いしばりはかなりの力で食いしばり続けているイメージだが実際はその力で食いしばり続けるのは困難である。しかし、その4分の1程度の力で噛むと、維持が可能である。それは「食いしばり」ではなく「歯が当たっている」状態である。その「歯が当たっている」状態のままにするのを繰り返す習慣性がよく言う「食いしばり」でもある。
⚫︎原因としてはデスクワーク中やスマホの操作時に俯く姿勢をとるため下顎が前に移動し、前歯同士がぶつかりやすくなるためや、ストレスや集中、緊張によって咬筋が活発になるためとも言われている。
⚫︎対応としては、歯の接触に短時間で気付いて自らその行動を止める習慣をつくること。例えば、自分でメモやシールなどの、視覚的なものやタイマーなどの音の合図で気づくようにするなど。

⭐️歯ぎしり、食いしばり、歯の接触などは健康に害を及ぼす場合のみ対応するべきなので、全てが悪いわけではありません