歯科衛生士通信

歯ブラシはばい菌だらけ⁉️

歯ブラシを使い終わった後どうしていますか?水で洗うだけで濡れたまま放置する方が多いと思いますが、それだけですと歯ブラシは細菌だらけになるのです。お口に入れる歯ブラシが細菌だらけとはショックですよね。

歯ブラシを清潔に保つためには消毒する必要があります。なぜなら「細菌の繁殖を防ぐため」です。歯ブラシにはなんと1億もの細菌が繁殖していると言われています。口の中に入れるものなので清潔にしておきたいですが、水洗いだけでは限界があります。また、濡れたままにしておくとさらに細菌が繁殖してしまいますので、使った後はタオルで水気を拭き取り乾燥させましょう。

✨いろいろな消毒の方法

1.安全な消毒液を使用する

赤ちゃんがいらっしゃるご家庭なら哺乳瓶の消毒液「ミルトン」を使ったり、うがい薬の「イソジン」を水を入れたコップに数滴入れて歯ブラシを入れて振る。※イソジンの色や匂いがつく欠点あり

2.紫外線を使った除菌器

水洗いをした歯ブラシを入れるだけで除菌ができる

3.重曹水につける

水100mlを入れたコップに重曹小さじ1を入れて、歯ブラシを漬け込んでおく。※食用や薬用の重曹を使うこと

4.エタノールをかける

使用後水洗いした歯ブラシに吹きかける。次に歯ブラシを使うときにはよく洗い流してから使うこと。

⚠️消毒で注意すること

熱湯…消毒というと熱湯消毒を思い浮かべると思いますが、歯ブラシには向いていません。毛が傷んだり、もちが悪くなります。

漂白剤…まな板やふきんの消毒に「キッチンハイター」を使う人も多いですが、劇薬なので絶対に使わないでください。

歯ブラシの使い回し…家族や恋人と共有すると、細菌まで共有することになります。きれいに磨けている人でも1000〜2000億もの細菌がいると言われています。

アルコール…手洗いの後にアルコール除菌をする方もいると思いますが、アルコールは70%の濃度が維持できなければ消毒効果が期待できないそうです。

歯ブラシは月に一回のペースで取り替えましょう。しかし、月に一回替えていれば清潔というわけではないのです。消毒しなければ細菌は繁殖してしまいます。皆さんも歯ブラシを消毒する習慣をつけてみてはいかがですか?

歯周病で歯が動く⁉️🦷

歯周病の悪化で歯が動いてしまうことをご存知ですか?日本人の平均寿命が上がるとともに歯周病にかかっている患者さんが増えています。それとともに歯が動いてしまう患者さんも増えていきます。このことを歯の病的移動といいます。

歯周病の患者さんにおける歯の病的移動の発生率は30〜50%といわれていますが、中等度以上の歯周病の患者さんはさらに多く発生しています。

🦷原因

●歯周病による歯を支える骨の減少

●歯軋りや食いしばり

●歯と骨をつないでいる繊維の歯周病による破壊

●奥歯の噛み合わせが崩れたことによる前歯への負担

●歯の抜けているところが多い

●唇や舌の力の変化

などがあります。

🦷どのように起こるのか

健康な状態でも奥歯の4本は手前に少し傾いていることが多く、歯周病が進行するにつれ噛む力に耐えられず、より傾いてしまいます。傾きがひどくなると、押しやられた下の前歯がガタガタになり、上に伸びます。それにより、上の前歯が突き上げられ出っ歯のようになります。

🦷どんな問題が起こるのか

まず見た目の悪化が患者さん自身にわかりやすい症状ですが、他にもいろいろな問題が起こりやすくなります。

歯が傾くと歯ブラシが当てにくく磨き残しが多くなります。下の前歯がガタガタになるので歯間ブラシを入れるのが難しくなります。磨けないことにより歯の移動が更に悪化します。また、被せ物や入れ歯などをする必要がある場合はその治療が困難になることもあります。

🦷どうすればいいのか

わずかな歯の移動であれば歯周治療により改善することもありますが、歯並びの改善には矯正が必要になります。歯周病の患者さんはほとんどが中高年です。「今更矯正なんて、、、」と諦めてしまう方もいますが、健康志向や人生100歳時代と言われる現在、歯を残したい、、より健康でいたい、、美味しく食べたい、、いつまでも若々しくいたい、、という願望を叶えるために矯正治療を選択する必要もあると思います。しっかりと歯ブラシやフロス、歯間ブラシを使いお口の中がしっかり磨けていれば矯正治療による歯周組織の破壊は起こらないです。しかし、歯磨きが不十分な場合は歯周病の治療(徹底的なクリーニング)をしてから行う必要があります。

災害時のお口のケア✨

最近地震や台風など、大きな災害があり不安ですよね。今後、さらに大きな地震が起こることも確実と言われています。災害自体は免れても、その後の避難生活での災害関連死で命を落としてしまったり、体調を崩してしまうことがあります。そのようなとき、①お口の中をきれいに保つこと、しっかり食べ物を食べることはとても重要になってきます。そして②唾液を出すことは食べる機能を高め消化・吸収を助けます。唾液の抗菌作用を低下させないことにもつながります。あとは、③声を出すことにより気分転換になりストレスも緩和されます。

①お口の中をきれいに保つには

●歯ブラシがない場合 *しっかりぶくぶくうがいをする*洗口液(リステリンなど)があると大変便利*ハンカチやウェットティッシュなどを指に巻いて歯や粘膜の汚れを拭いとる

●少ない水で歯磨きをする場合 ①30mlほどの水をコップに準備する②その水で濡らした歯ブラシで歯磨きをする③歯ブラシが汚れてきたらティッシュやウェットティッシュで汚れをできるだけ拭き取る。これをこまめに繰り返す④最後にコップの水で2〜3回口をすすぐ。一気に含まず2〜3回と分けた方がきれいになる

●入れ歯を使用している場合 少なくとも1日1回は入れ歯を外して清掃する。不衛生な入れ歯は細菌の温床になってしまう。

②唾液を出すこと

よく噛んで唾液分泌を促し、意識して飲み込めば機能維持に役立つ。唾液腺のマッサージや、キシリトールガムを噛むこともいい。

③声を出すこと

お口の体操をしたり、みんなで歌ったりして口腔機能を高めることで気分転換になるし緊張感を和らげる働きがある。

🍚災害時の食事

飲み物や調理に使える水の量に限りがあると思います。高齢の方はとくに口の渇きを感じにくい上トイレを気にして水分を控えてしまい、脱水や便秘、エコノミークラス症候群などにつながるのでしっかりと水分を取るよう声をかけましょう。

*おにぎりや冷たいご飯は袋に入れお湯で温めたり、おじやにする*できるだけ汁物を用意する*パンのようなパサつくものは牛乳などに浸す*レトルトタイプのお粥、汁気の多い缶詰、ベビーフードを利用する

個人個人が自分にとって食べやすいものを3日分程度は確保しましょう。災害時は免疫も落ちて感染のリスクが高くなるのでラップやアルミホイル、ポリ袋などは手袋代わりになり直接食材に触れなくて済むので衛生的です。

気になる口臭👄

口臭には生理的口臭と病的口臭があります。

生理的口臭…食べ物(ニンニクやネギなど)、お酒、タバコなどによるもの。

病的口臭…お口の病気(虫歯や歯周病)、胃や腸などの病気によるもの。特に病的口臭の8割はお口の中の虫歯や歯周病が占めている。

ということは、お口の中のケアが口臭予防に1番重要なのです!

なぜ虫歯や歯周病で口臭が?

虫歯:穴が開いたところに食べカスなどがつまり腐敗臭が出る。

歯周病:①歯肉が下がり歯の隙間ができて食べ物がつまりやすくなる。

②歯周ポケットが深くなり細菌がポケットに溜まっているのでそれを放置すると細菌が増殖しさらにガスが発生し出血や膿が出て悪臭を放つ。

口臭の変動

●ストレス…緊張したりすると唾液量は減り口臭が強くなります。口臭を過度に気にしすぎていると、人が近づくだけで緊張し口臭が強くなってしまうと言われています。

●日内変動…口臭は毎日常に一定の濃度で臭うのではなく絶えず変動します。起床時、歯ブラシをするか朝食を取るまでは誰もが口臭があります。食後は口臭は低下しますが時間とともに増加します。

●月経…生理中、歯周病で歯肉が腫れている人は口臭が強くなると言われています。しかし歯肉が健康な人は特に変化はないと言われています。

●子供の口臭…ほとんどは扁桃腺由来のことが多いですが、中には乳歯から永久歯へ生え変わる時期での不十分なブラッシングも関連しています。

予防するには?

もちろん日頃の歯磨き、デンタルフロスや、歯間ブラシをしっかりすること、そして定期検診による虫歯や歯周病のチェック、クリーニングが1番です。

口臭予防のために日頃からできること

●唾液を出すこと

①規則正しい生活、ストレスを溜めすぎないことで体は唾液を作りやすくなります。

②唾液腺のマッサージをする

③こまめな水分補給。お茶やお酒などの利尿作用があるものは控えめにしましょう。

④朝食を食べる。起床時は特に口臭が強くなるのでよく噛んで唾液を出ししっかり歯磨きをするようにしましょう。

⑤キシリトールガムを食べる

⑥舌を動かす。歯がきちんと磨けているか確認のために歯全体を舐めてみてください。唾液も出るし磨き残しのチェックも出来るし小顔効果もあるし、、、一石三鳥です♪

●ミント系のタブレットを摂りすぎないこと。一時的に口臭は抑えられますがミントでお口の中がスースーし乾燥しやすくなり口臭の原因になります。

●舌の汚れを取る。舌専用のブラシ、又は普通の歯ブラシで優しく掃除をしましょう。